この記事では、HD-2D版の「ドラクエ3」に対する熱い思いが語られています。特に、ファミコン版で挫折した経験を持つマンガ家の視点は、多くのプレイヤーの共感を呼ぶでしょう。

 名作RPGの待望のリメイク作である「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」(ドラクエ3)のHD-2D版が11月14日に発売されました。ボクも待ち焦がれていた一人。ファミコン版以来となる最新のドラクエ3をプレイしました。

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 個人的な感想は、ズバリ大満足でした! その大きな要因はとにかく遊びやすさを徹底したゲームシステム。探索中には常にミニマップが表示されるし、戦闘もバランスが調整されてファミコン版ほど難しくありません。

 さらに難易度も変えられるし、戦闘スピードもいじれるし……戦闘や探索の難しさからファミコン版のクリアを断念した経験のあるボクにとってはもう至れり尽くせり。きれいなグラフィックやオーケストラ調のBGMも素晴らしく、時間を忘れてプレイしてしまいました。

 ただ、これはあくまでもファミコン版と比べた場合の話です。

 現在の最新ゲームと比べると、やはり遊びにくさや画面のチープさは目につきます。フィールド上の移動は遅いし、敵とすぐ遭遇するし、バトルのテンポも決してサクサクではありません。グラフィックもドット絵のキャラに3DCGの背景を合わせる「HD-2D」を採用しているため、マップを回転できないとはいえ、それにしても見にくい場所が多いと思います。

 また、何度もリメイクされているのに大きな変化や追加シナリオがないという点に不満を感じる人もいるかもしれません。漫画でより詳しく触れていますが、このあたりがネット上で「賛否両論」といわれた理由ではないでしょうか。

 でも、ボクは開発チームがあえて“昔のドラクエ3らしさ”を残したように思います。ストーリーは元々完成度が高いので、大きくいじる必要はないでしょう。総じて今回のリメイクは、子供時代にドラクエ3を遊んだ人に向けて作られているように感じました。

 ですから、ファミコンドラクエ3にハマった少年少女(当時)の皆さんは、ぜひリメイク版を手に取ってほしいと思います。老眼と戦いながらになるかもしれませんが、その価値はありますよ。

 加えて、若い人や未プレイの人にも遊んでほしいです。堀井雄二氏による、ドライに見えるのにどこか温かみのあるテキストは唯一無二のもの。30年以上、色あせることのなかった物語を一度は体験してほしいと思います。

 最後に、発売前に「ルックスA/ルックスB」表記で話題になった性別撤廃問題について。中身はちゃんと今まで通りでしたので、皆さん安心してください。“ぱふぱふ”もあります。

●著者紹介:サダタロー

1998年にテレビ番組「トロイの木馬」出演をきっかけに漫画家デビュー。代表作は「ハダカ侍」(講談社、全6巻)、「ルパンチック」(双葉社、1巻)、「コミックくまモン」(朝日新聞出版、既刊7冊)など。現在、熊本日日新聞他で4コマ漫画「くまモン」を連載中。Pixivsadataro、Twitterは@sadafrecce。

●連載:サダタローのゆるっと漫画劇場

漫画家のサダタローさんが、世界初の電脳編集者「リモたん」と一緒に話題のアレコレについてゆる~く語るまんが連載。たぶん週末に掲載します。連載一覧はこちら。過去の連載はこちらからどうぞ。



(出典 news.nicovideo.jp)

Mariya7102

Mariya7102

著名人を使った投資詐欺広告と変わらない低レベルのダイマ記事書いて金が貰えるとか、スクエニがゲームで消費者の信頼を取り戻す日はもう未来永劫来そうにないな。