この話は、昔の思い出を大切にすることの重要性を教えてくれます。57年前の結婚式がSNSで見つかることで、当時の幸せな瞬間が再び触れられるのは素晴らしいことです。時の流れの中で忘れられた思い出も、意外な形で私たちの前に現れることがあるのですね。

オーストラリアのクイーンズランド州ブリスベンに住む夫妻は、紛失していた57年前の結婚式の映像をSNSで偶然発見し、手に入れた。映像を見た妻は「とても感激しました」と語り、夫妻は多くの思い出を振り返るとともに特別な感動を味わった。英ニュースメディア『BBC』などが報じた。

ビル・タンブルさん(Bill Turnbull、77)と妻のアイリーンさん(Aileen、77)は1967年8月5日スコットランドの都市アバディーンにあるマストリック教会で結婚式を挙げた。当時としては珍しく、結婚式の様子を映像に残し、一度だけ見ることができたという。しかし、借りていたプロジェクターを返却する際に、フィルムが中に残っていることに気付かず、そのまま紛失してしまった。その後、夫妻は1981年に3人の子供と共にオーストラリアに移住し、その後、映像のことを長い間忘れていた。

今年4月、スコットランド在住のテリー・チェインさん(Terry Cheyne)が古いフィルムをDVDに変換する際、見知らぬ人々の結婚式の映像が含まれていることに気付いた。テリーさんはこの謎を解明しようと考え、映像から切り取った静止画をFacebookに投稿して情報提供を呼びかけた。しかし6か月間、決め手となる情報が得られず、諦めかけていた頃、テリーさんの投稿がマストリック地区のグループページに共有されたことで、マストリック地区で育ったアイリーンさんの目に留まった。

アイリーンさんは、事の顛末をこう語っている。

「Facebookを見ていると、自分たちの結婚式の写真が出てきたのです。夫に『Facebookに私たちの結婚式の写真があるの!』と伝えました。」

「テリーさんにメッセージを送ったら、そこから話が進展していきました。当時、映像を見るためにプロジェクターを貸してくれたのは、彼の叔父だったことが判明しました。さらに、彼は私の夫と一緒に働いていたことが分かりました。」

その後、テリーさんが動画のリンクを送信し、夫妻はついに57年前の結婚式の映像を視聴できた。

アイリーンさんは、その時のことを「動いている両親の姿を見られたことが特に印象的でした」「結婚式に出席した人の多くはもうこの世にはいませんが、懐かしい人たちの姿を映像で見ることができて、本当に夢のようでした」と明かした。

夫妻は、アバディーンを訪れた際にテリーさんに会い、直接感謝の気持ちを伝えたいと考えている。アイリーンさんは「彼には感謝の気持ちでいっぱいです」と述べ、ビルさんも「彼が私たちを見つけるために色々と考えてくれたことに感謝しています」と語った。また、テリーさんは「アイリーンさんとビルさんを助けられたことが嬉しいです。57年後にこんな幸せな結末が訪れて、本当に素晴らしいことです」と話しており、夫妻との再会を期待している。

画像は『BBCCouple reunited with lost wedding film after 57 years」(Bill and Aileen Turnbull)(Studio Morgan / Bill and Aileen Turnbull)』より
(TechinsightJapan編集部 SAKU)

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(出典 news.nicovideo.jp)