昔のCMソングには、商品の宣伝だけでなく、その時代の空気や文化が反映されていると感じます。タモリさんの話から、当時の社会情勢にも思いを馳せたくなります。

 17日に放送されるテレビ朝日系『タモリステーション』(後8:54)では、昭和のCMソングをテーマに届ける。

【画像】懐かしい!名曲CMソングが登場

 スタジオには、世界的バイオリニストの葉加瀬太郎、『dentsu Japan』エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターの澤本嘉光氏、作家でクリエイターのいとうせいこうを迎え、“社会情勢”や“音楽性”などからCMソングが私たちを魅了する理由を独自の切り口で徹底分析していく。

 今年は、日本最初のテレビCMソング『やっぱり森永ネ』が誕生(1954年)してから、70年という記念すべき年。今回番組では、専門家の意見をもとに昭和の時代を作ったCMソング50曲を選出。1950年代~1980年代の社会情勢とヒットの秘密をひも解く。また、葉加瀬とオーケストラ&バンドの生演奏で、CMソングに隠された音楽テクニックを実演&解説する。

 さらに、時代を反映しながらさまざまに進化を遂げていったCMソングを多角的に検証。専門家の視点はもちろん、知られざる制作秘話なども総力取材し、その歴史を振り返る。テレビの黎明期である1950年代、CMソングを大量に手がけたのが、元祖CMソングクリエイター・三木鶏郎さん。三木さんが作曲したCMソングが人々を引きつけた秘密に迫る。

 CMソングの変遷を丁寧にたどるとともに、三木さんをはじめ、70年代のCMソング界を席巻した小林亜星さん、“浪花のモーツァルト”キダ・タローさん、CMプランナーのレジェンド的存在・佐藤雅彦さんらCMソング界の巨匠たちにも注目。彼らのすごさを葉加瀬がバイオリンでの実演を交えながら語る。

 収録を終えたタモリは、「日本最初のテレビCMソングが誕生してから70年、CMが時代の空気とともに変遷していくのがわかってとても興味深かったですね。“CMは時代を映す鏡”といいますが、まさにそのとおり。こうやって昭和のすべての年代のCMをまとめて見る機会はなかなかないので、とても貴重な企画だと思います」と話す。

 葉加瀬による解説についても「とてもわかりやすかったですね。三木鶏郎さんも小林亜星さんもキダ・タローさんも佐藤雅彦さんも…みなさん、天才でもあり、職人でもあるなと感じました。CMは視聴者に訴えかけるものですが、よく見ると高度に芸術的な要素が込められてきたんですね。CMの力ってやっぱりスゴイ」とカルチャーとしてのCMを考察、CMソングが昭和にもたらしたパワーを実感していた。

17日放送『タモリステーション』より(C)テレビ朝日


(出典 news.nicovideo.jp)