小芝 風花(こしば ふうか、1997年〈平成9年〉4月16日 - )は、日本の女優。大阪府堺市堺区出身。オスカープロモーション所属。 2011年(平成23年)10月30日、第15回全日本フィギュアスケートノービス選手権大会ノービスダンスで優勝。11月13日、『イオン×オスカープロモーション
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いろいろと大変だった。

●『ザ・ノンフィクションナレーションで感情移入
女優小芝風花が、フジテレビドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、23日に放送される『夢と涙の六本木 2 ~ミレイとモモの上京物語~』。東京・六本木にある日本最大級のショーホールで奮闘する2人の女性を追った作品だ。

六本木で輝きたい」と夢を追って上京してきたが、慣れない環境や想像しなかった事態に直面し、必死にもがく姿が映し出されるが、その物語に自身の経験と重ね合わせる部分もあったという――。

○■ショーダンサーの奮闘に「私ももっと頑張らないと」

番組が密着したのは、昨秋に熊本から上京したミレイさん(20)と、2年前に香川から上京したモモさん(20)という2人のショーダンサー。初めて働く東京で心がすり減り、泣き崩れてしまう彼女たちの姿を見て、小芝は「私も人前に出るお仕事をしていて共通点が多かったので、すごく応援したい気持ちがあったのと、うまくいかないもどかしさも分かるので、自然と感情移入して収録していました」と共感を語る。

そのナレーションは、「20歳の2人が、いろんな壁にぶつかりつらいシーンもあったのですが、夢に向かって進んでいくという物語なので、『寄り添えていたらいいな』と思いながら読みました」と意識した。

特に心が揺さぶられたのは、支えてくれる家族と交流する場面。「家族は何があっても無条件で受け入れてくれて、応援してくれる一番の味方だと思うので、そのシーンはやっぱり感動しました。私は母と妹と一緒に上京したので、1人で上京した2人は慣れない場所ですごく心細いだろうし、その中で頑張っているんだろうなと思って、私ももっと頑張らないといけないなって思いました」と気を引き締めた。
○■自分で決めた道「もうやるしかない!」

母親、妹ともに大阪から上京してきた小芝だが、当初は「家族以外に知っている人や友達もいないし、頼れる人もいなくて、夜にマンションから東京の空を見ながら『大阪に帰りたいなぁ』と思っていたんです」と振り返る。

「私は人前に出るとか、学校の発表とかも苦手なタイプで、すごく人見知りだったんです。でも、自分から表に出ていかなきゃいけない仕事なので、最初はマネージャーさんに連れて行かれるがまま、言われるがままに歩くしかないという感じでしたね。取材を受けても何を話していいのか分からないし、レッスンにも慣れなくて、最初の1週間は『もうこんなのできない!』って言って毎日泣いてました(笑)

それでも、心が折れなかったのは「家族が一緒に上京してくれているし、自分で決めた道だから、“もうやるしかない!”という気持ちでした」という強い決意。その背景には「ずっとフィギュアスケートをやっていて、目標に向かってコツコツ頑張るということを鍛えられたんです。中途半端に辞めるような覚悟だと思われるのが嫌だから、『一度頑張ると決めたからやらなきゃ』という気持ちになれたんだと思います」と、スポーツの経験が生きていたようだ。

SNS誹謗中傷は「人の心を殺す行為」

番組では、モモさんが常連客を増やすためにSNSでの発信を努力し、フォロワー総数40万人を超えたものの、注目を集めるほど「キモい」「死ね」などの誹謗中傷も増え、精神的に追い詰められてしまうシーンが登場する。

これについて、小芝は「“有名税”という言い方もありますが、人を叩くのに『有名で人前に出ているのだから仕方ないでしょ』という考えは、悲しいなと思います。キラキラした世界だけど、見えないところでレッスンとか自分の中で努力の積み重ねもして、夢を見て頑張っているのに、(誹謗中傷で)諦めちゃう子もいるだろうし。顔が見えないからと言って、やっていることは人の人生を大きく変えてしまうこと、“人の心を殺す行為”だということが、もっと伝わったらいいなと思いました」と訴える。

以前は、自身もエゴサーチをする機会が多かったそうだが、「お芝居は役でやっているものなのに、SNSの声を気にして『ちょっと抑えてみよう』となるのは違うなと思って、役に関することは見ないようにしたりして、エゴサはだいぶ減らしました(笑)。それに、自分のモチベーションによって、『嫌い』という言葉にも『ふん!』ってはね除けられるときもあれば、『私、ダメなんだ…』って重く受け止めちゃうときもあるから、『今見たら良くないな』と思ったときは控えるようになりましたね」とのこと。

一方で、「モモさんもそうだと思うんですが、応援してくれる方のほうがずっと多いですから」と強調した上で、「ファンの方にお手紙で『嫌なことを書く人よりも、こっちは何倍も好きな気持ちで伝えているから、ファンたちの言葉をもっと信じてほしい』というメッセージを頂いたことがあります。これは、今回番組に登場されたお2人にも伝えたいですね」と願った。

○■上京から10年「やっぱりこの仕事が好き」

改めて、今回の見どころを聞くと、「20歳の女の子2人が地元を離れて、憧れていたキラキラした世界に飛び込み、楽しいことばかりじゃないけどそれも乗り越えて、夢をつかもうとしている姿を応援していただけたら、うれしいなと思います」とアピール

自身も、今年で上京から10年という節目を迎えるが、「私もお2人みたいに良いことだけじゃなくて、すごくしんどいこともあったし、『何で?』って思うこともたくさんあったのですが、やっぱりこの仕事が好きなので、今後もその気持ちを忘れずに、楽しんでできたらいいなと思います」と、さらなる飛躍に意欲を示した。

小芝風花1997年生まれ、大阪府出身。2011年ガールオーディション2011」でグランプリを獲得し、12年にドラマ『息もできない夏』(フジテレビ)で女優デビュー。初主演映画『魔女の宅急便』(14年)での演技が評価され、第57回ブルーリボン賞・新人賞を受賞。そのほか、『あさが来た』『トクサツガガガ』(NHK)、『べしゃり暮らし』『妖怪シェアハウス』『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』(テレビ朝日)、『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ)などのドラマ、映画、舞台に出演。今後の出演作品は、6月26日スタートの特撮ドラマ『超速パラヒーローガンディーン』(NHK)、7月スタートSexy Zone・中島健人とのW主演ドラマ『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジ系)。
(中島優)

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