福島について

3月13日、「いっしょに考える『福島、その先の環境へ。』シンポジウム」と、チャレンジ・アワード表彰式がオンラインで開催され、タレントなすびや丸山桂里奈らが登場。小泉進次郎環境大臣や学生たちと“これからの福島”についてディスカッションを行った。

【写真】“世界初の除染情報番組”を始動させたタレントのなすび

イベントは、ナショナルトレーニングセンターJ ヴィレッジ(福島会場)と環境省(東京会場)をオンラインつなぎ無観客で開催。東日本大震災および東京電力福島第一原子力発電所の事故発生から10年を契機として、「福島、その先の環境へ。」をテーマに、これまでの環境再生事業や未来のビジョンについて語り合った。

出席したのは、タレントの丸山桂里奈、芸人・なすび小泉進次郎環境大臣のほか、LOVE FOR NIPPON代表のCANDLE JUNEや内堀雅雄福島県知事ら。プログラムの一部として、中学生高校生大学生などを対象にした新たな表彰制度「いっしょに考える『福島、その先の環境へ。』チャレンジ・アワード」の表彰式も開催。これからの福島を「こう変えたい」「こうなってほしい」という未来や希望に関するアイデアや想いを募集し、受賞者を表彰した。

同シンポジウムのプログラム第1部「ふくしま未来100人会議 みんなで考える福島の未来」でパネリストとして登場した福島県出身のなすびは、「震災直後は何一つできず無力感に打ちひしがれていましたが、『福島を元気にしたい、もっと夢と希望にあふれた場所にしたい』という想いで、4度目の挑戦でエベレストに登頂し『ふるさと福島を命がけで守りたい』と世界の一番高いところから叫びました」と、自身の原動力となっている体験についてコメント。「『なすびのギモン』という世界初の除染情報番組も始めさせていただいた」と、福島放送テレビミニ枠シリーズについても紹介した。

また、第2部「再エネ電気切替デモンストレーション」のコーナーでは、元サッカー女子日本代表で、東京電力女子サッカーマリーゼに所属中に福島第一原子力発電所での勤務経験もある丸山が、なすびとともにデモ用タブレット機で再エネ電気への切替を体験した。その際、丸山が「電力会社の倒産や災害などにより、電力の安定供給に影響はないのか」と質問すると、レクチャーをしていたCANDLE JUNEが「電力の安定供給は契約する電力会社ではなく、送配電会社に確保する義務があるため、どの電力会社を選んでも変わりません」と回答。

体験後、丸山は「再エネ電気への切替はとても簡単ですし、地球環境に貢献できて復興支援にもつながるのが良いですね」と期待感を口にし、小泉大臣は「日本酒に産地があるように、電気にも産地があるのがこれからの当たり前になると思いますので、食べ物の産地を気にするように、電気の産地も気にかけてみてください」とアピールしていた。


「いっしょに考える『福島、その先の環境へ。』シンポジウム」に出席した小泉進次郎環境大臣と丸山桂里奈


(出典 news.nicovideo.jp)